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そして、ローヌ・スペシャルも
2016/03/06
先月29日の夜は、コート・デュ・ローヌをテーマに、スペシャルなマリアージュ会を開きました。
ラングドック・ルーション地方に次ぎ、フランスの一大ワイン産地であるコート・デュ・ローヌ。
南の産地らしく、赤・ロゼが大半で、凝縮した果実味とスパイスの香り、コクのある濃厚な味わいが楽しめます。
さて、トップバッターは、先ほど赤ワインのお話をしておきながら、白ワインの登場です!(笑)
ローヌの白ワイン品種で外せない、ヴィオニエ。
シャルドネやソーヴィニヨンブラン、リースリングなどと比べると、一般の方にはまだあまり馴染みがないように感じます。
今回初めて味わう方が多かったようです。
*Condrieu E.Guigal 2012 コンドリュー・ギガル :ヴィオニエ種
美しいゴールドイエローの外観に、アプリコット、桃、柑橘類やお花などの華やかな香り、豊かな旨みを伴ったふくよかな味わいに、ブルゴーニュのシャルドネとは違った白ワインの美味しさを感じました。
お料理はズッキーニのファルシィ。オニオン、セロリ、日向夏とチーズをズッキーニで包んで、ヤリイカのマリネと、日向夏、柚子の皮を少し。白バルサミコ、粒マスタードのソースです。お料理の色とワインを合わせるのも、マリアージュの「手」です。
お次はロゼ。ローヌはロゼワインが豊富ですが、その中でも有名なのが、タヴェルのロゼです。
グルナッシュを主体とし、豊かで丸みがあり、赤い果実のフル―ティな香りと、しっかりとした味わいでした。黒グラスでブラインドテイスティングすると、赤ワインと間違えるかも・・・知れません。
*Tavel Rosé CHÂTEAU D'AQUERIA 2013 : タヴェル・ロゼ シャトーダケリア :グルナッシュ50%・クレレット20%・サンソー15%・ムールヴェドル10%・ブールブーラン5% ぶどうは別々に醸造し、瓶詰前にブレンド
こちらも「色」を合わせてみました。ビーツの色をメインに、濃いピンク系のグラデーションがきれいでした。
鮪と鰤、赤大根、ビーツ、自家製ベーコンのゼリー寄せ。下の方に茄子のピューレ、セミドライのミニトマトと、タプナードを添えて。このタプナードが、ポイントです。重要です。ワインとの相性を高めてくれました。
メインの前に、「お肉のパイ包み」牛・豚・鶏肉、鶏レバーを、少し大きめにカットして、パイで包みました。赤ワインソースに胡椒をきかせ、レンズ豆を添えて。そしてちょこっと、フォワグラのクリームも。
ここで、シャトーヌフデュパプの登場です。グルナッシュ、サンソ―、シラー、ムールヴェドルを主にブレンドしています。
エレガントでふくよかな味わいは、多くのお客様が「今日の一番」に挙げるほど、魅力的な味わいでした。
*CHÂTEAUNEUF DU PAPE Prestige Roger Sabon 2005 シャトーヌフ・デュ・パプ プレステージ ロジェ・サボン
メインデイッシュは「ジゴダニョー」
仔羊のモモ肉をハーブでマリネしてロースト。(塊の状態で写真を撮るのを忘れてしまいました・・・。)ローズマリーやにんにくの香りが、コート・ロティと見事な相性で、「単体でなく、一緒に味わうことで、ワインとお料理の美味しさが完成する」と、皆さま絶賛。
*CÔTE-RÔTIE CUVEE CLASSIQUE RENE ROSTAING 2005 コート・ロテイ キュヴェクラシック ルネ・ロスタン :シラー100%
フロマージュは
右上はカンタル、左側はブルーデコース、そして陶器に入ったサンフェリシアンの3種類をご用意しました。
カンタルは素朴で滋味深く、サンフェリシアンもまろやかながらもコクがあり、ヴィオニエのふくよかさと良い組み合わせでした。
今回から國場先生に代わり、チーズの解説をさせていただくこととなりました。「お伝えする」ことの難しさを知り、そして皆さんのチーズへの期待も改めて感じました。大変勉強になりました。
最後はミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ。ヴァン・ドゥー・ナチュレルと言い、ワインの発酵中、果汁にブランデーを入れ、発酵を止めて甘みを出す天然甘口・酒精強化ワインです。
*Muscat Beaumes de Venise Le Chant des Gliolles 2012 Paul Jaboulet AÎné ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ ル・シャン・デ・グリオール :ミュスカ・ア・プティ・グラン
デザートはヌガーグラッセ。
はちみつ風味のメレンゲと生クリームが滑らかな食感で、カラメリゼしたアーモンド、ピスタチオやドライのアプリコット・パイナップル・ドレンチェリーの入った、アイスクリームとは少し違う、大人のデザートです。アプリコットのソースと。
今回は「コート・デュ・ローヌのワインの素晴らしさを、皆さまに伝えたい」という平瀬の熱い想いがありました。親善大使!というわけではありませんが、ブルゴーニュ、ボルドー以外にも、こんなに美味しいワインがあるということをもっと皆さんに知っていただくことができ、「マリアージュ会の醍醐味」を感じた一日でした。
奥が深ーいマリアージュ会、一度参加されると、病みつきになりますよ(笑)!
次回のテーマはイタリア、5月23日・月曜日の18時からです。
次回もお楽しみに!
池宮城